ヤクルト 村上宗隆 史上最年少200号ホームラン達成 24歳3か月

プロ野球・ヤクルトの、村上宗隆選手が15日夜、松山市で行われた広島戦で今シーズン第9号のホームランを打ち、史上最年少となる24歳3か月で通算200号ホームランを達成しました。

「4番・サード」で先発出場した村上選手は、第1打席がセンターフライ、第2打席がセカンドゴロ、第3打席はレフトフライとノーヒットでむかえた8回の第4打席で広島の3人目、矢崎拓也投手から8試合ぶりとなる今シーズン第9号のソロホームランを打ち、通算200号ホームランを達成しました。

24歳3か月での200号は1992年に当時西武の清原和博さんがマークした24歳10か月を抜いて、史上最年少での達成となりました。

熊本県出身の村上選手は、おととしのシーズン56本のホームランを打って史上最年少で三冠王を獲得し、去年はWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの優勝メンバーにも名を連ねました。

昨シーズンはホームラン31本を打ったものの打率2割5分6厘と苦しみ、今シーズンも開幕から54打席目で初ホームランとなかなか持ち味のホームランが出ませんでしたがその後は徐々に調子を上げ、今月4日に3試合連続となる8号ホームランを打ち史上最年少の通算200号ホームランまであと1本に迫っていました。

しかし、その後7試合足踏みが続き、14日までの4試合ではヒットも出ず、高津臣吾監督はきのうの試合後、村上選手の状態について、「見送るシーンも増えてきたので少し心配かなと思う。手が出なくなっていたり小さくなっているのなら、修正しなきゃいけない」と話していました。

村上選手は15日、全体練習が始まる前にグラウンドに姿を現し、動画を確認しながら1人で打撃練習を行うなど試行錯誤を重ねる様子も見られました。

そして、第4打席、2万人を超える松山のファンが見守る中、村上選手らしく豪快にライトに引っ張り見事に節目の記録に到達しました。

村上宗隆「通過点 もっと打てるよう頑張りたい」

村上宗隆選手は試合後のヒーローインタビューで、「まずは試合に勝ててホッとしている。先発の松本投手がテンポよく投げていたので援護できてよかった」と振り返っていました。

また、1992年に当時西武の清原和博さんがマークした24歳10か月を上回る最年少記録だったことについては「1年目から秋季練習で松山でたくさん練習して原点だと思っている場所で節目のホームランを打ててうれしい。清原さんの記録を抜いたことはあまりピンときていないが、通過点なのでもっと打てるように頑張りたい」と話しました。

通算199号を打ってから7試合ホームランが出ていなかったことについては、「『打てるときばっかじゃないぞ。僕のことなんだと思っているんだ』と思っていた」と笑顔で話しました。

そのうえで、今後に向けて「混戦のなか、『チームスワローズ』で優勝目指して頑張っていきたい」と意気込んでいました。

最後に松山のファンに向けては「松山の温泉は最高です。これからも熱湯のような応援をよろしくお願いします」と笑いを誘っていました。