大相撲夏場所4日目 大関 琴櫻が平幕の豪ノ山に勝ち3勝目

大相撲夏場所は4日目、大関 琴櫻は平幕の豪ノ山に勝って3勝目を挙げました。

夏場所から、元横綱の祖父のしこ名を襲名した琴櫻は初日こそ敗れたものの、2日目から2連勝としています。

15日は前頭2枚目の豪ノ山と対戦しました。

琴櫻は豪ノ山に懐に入られ、押し込まれる展開となりましたが土俵際で左の上手を取ると、そのまま「上手投げ」で勝って3連勝としました。

14日、初日からの連敗を「2」で止めた大関 豊昇龍は結びの一番で前頭2枚目の平戸海と対戦しました。

豊昇龍は平戸海の鋭い立ち合いを組み止めると、何度も投げ技を狙いながら相手の体勢を崩し、最後は「寄り倒し」で勝って、2勝目を挙げました。

また、3日目で早くも2敗となった角番の大関 霧島は関脇から前頭筆頭に番付を落とした大栄翔に敗れ、3敗目を喫しました。

このほか、三役以上の力士では関脇の阿炎と、新小結の大の里がそれぞれ勝って1敗を守りました。

平幕では宇良、御嶽海、湘南乃海、宝富士の4人が初日から4連勝としました。

中入り後の勝敗

▽十両の妙義龍に剣翔は、妙義龍が「寄り切り」。

▽宝富士に友風は、宝富士が「はたき込み」。

▽狼雅に竜電は、狼雅が「突き落とし」。

▽新入幕の時疾風に水戸龍は、水戸龍が「押し出し」で勝ちました。

▽美ノ海に新入幕の欧勝馬は、美ノ海が「引き落とし」。

▽錦富士に一山本は、一山本が「押し出し」。

▽北勝富士に湘南乃海は、湘南乃海が「押し倒し」。

▽佐田の海に玉鷲は、佐田の海が「寄り倒し」。

▽正代に金峰山は、正代が「突き落とし」で勝ちました。

▽琴勝峰に隆の勝は、琴勝峰が「押し出し」で今場所、初白星です。

▽御嶽海に阿武咲は、御嶽海が「下手投げ」。

▽明生に錦木は、明生が「送り出し」。

▽宇良に翠富士は、宇良が「押し出し」。

▽翔猿に王鵬は、翔猿が「送り出し」で勝ちました。

▽大の里に若元春は、大の里が「突き落とし」。

▽阿炎に熱海富士は、阿炎が「上手投げ」。

▽角番の大関 霧島に大栄翔は、大栄翔が「押し出し」。霧島は3敗目です。

▽大関 琴櫻に豪ノ山は、琴櫻が「上手投げ」で3連勝。

▽平戸海に大関 豊昇龍は、豊昇龍が「寄り倒し」で勝ちました。

力士の談話

大関 琴櫻は、土俵際まで追い込まれたものの豪ノ山を「上手投げ」で退けて3連勝とし、「見えてはいたので、あとは反応じゃないか」と冷静に振り返りました。

また、父で師匠である佐渡ヶ嶽親方の56歳の誕生日に白星を挙げられたことについて、「よかったんじゃないですか」と答えていました。

敗れた豪ノ山は場所前に琴櫻と稽古を積んでいて、「同じような形で負けた相撲が多かったので、同じように負けているのでは弱い」と悔しさをにじませました。

新小結 大の里は、関脇 若元春に土俵際の突き落としで3勝目を挙げ、「止まったらだめだと、ああいう流れになったが、勝ちは勝ちだ。体は動いている。1日一番という意識で頑張りたい」と落ち着いて答えました。

得意の左四つの形に持ち込みながらも敗れた若元春は「全体の流れは悪くないので、気持ちは落とさず次につなげたい」と切り替えていました。

前頭筆頭の大栄翔は、大関 霧島を押し出しで破り、3勝目。

「自分の相撲が取れているので、それが一番だ。目の前に集中して頑張る」と冷静に話していました。

大関 霧島は3敗目を喫したものの、「あした勝てば調子が上がってくると思う。これから戻す気持ちでいい経験にしたい」と前を向きました。

大関 豊昇龍は、平幕の平戸海との激しい相撲を制し、「場所前にも稽古した相手だったので、慌てずにいった。しっかり集中できている」と振り返りました。

そして、「相撲が硬いので、もうちょっと柔らかい相撲を取らないといけない」と白星にも気を引き締めました。