被災工業団地で就職説明会 地元企業の人材確保へ 石川 志賀町

能登半島地震で大きな被害を受けた工業団地がある石川県志賀町で、地元の企業の人材確保などを目的とした就職説明会が開かれ、長引く避難生活の中で地元の近くで働きたい人などが仕事を探していました。

この就職説明会は、能登半島地震で多くの工場が被災した志賀町の「能登中核工業団地」に進出する複数の企業の要望を受け、町やハローワークなどが開いたもので、会場となった団地には、町内の企業17社と県内の住民およそ30人が参加しました。

説明会ではまず、食品加工会社や建設会社など参加した企業がそれぞれの事業内容を紹介しました。

このあと、参加者たちは興味を持った各企業のブースに移動し、個別に話を聞いていました。

町に隣接する羽咋市に避難している19歳の男性は「穴水町のぶどう農家で働いていましたが、地震の被害を受けて避難してきました。地元が好きなので、石川で働きたいと思っています」と話していました。

参加した木材加工会社の常務取締役は「避難してきた人が仕事を探しているということで参加しました。一刻も早く工場をきちんと稼働させて皆さんに働いてもらい、いい商品を作ることで、志賀町は元気だぞとアピールしていきたいです」と話していました。

ハローワーク羽咋の屶網哲雄所長は「復旧復興を進める中で、求人の数は少しずつ増加してきた。雇用の面から復興をサポートしていきたい」と話していました。