参院憲法審査会 憲法が規定する「緊急集会」めぐり各党が意見

参議院憲法審査会が開かれ、大規模災害などの緊急事態の際に憲法が開催を規定している参議院の緊急集会をめぐり各党が意見を述べました。

参議院の緊急集会は、衆議院の解散後、緊急の場合に内閣が求めることができると憲法に規定されています。

15日の参議院憲法審査会では大規模災害など緊急事態が長期化した場合にも活用できるかなどをめぐって意見が交わされました。

自民党の片山さつき氏は「あらゆる事態を想定しながら緊急集会が機能するよう法制面や実行面などから検討すべき事項を洗い出す必要があり、シミュレーションを行い早急に確認すべきだ。審査会としての考えを明確にして議論を前に進める段階にある」と述べました。

立憲民主党の打越さく良氏は「緊急集会は衆議院議員が存在しない時の例として衆議院が解散している場合を定めたものと解釈できる。緊急の必要があれば任期満了の場合にも内閣が求めることができると解釈するのが適当だ」と述べました。

審査会では来週以降の日程について引き続き与野党で協議することにしています。