“市街地近づくクマ” AI活用 監視カメラ設置進める 岩手 花巻

市街地に近づくクマをいち早く発見しようと、岩手県花巻市は市内にAI=人工知能を活用した監視カメラの設置を進めていて、15日、カメラが作動する様子を報道関係者に公開しました。

岩手県では昨年度、クマによる人への被害は過去最悪の49人に上り、このうち2人が死亡しています。

こうした中、花巻市では市街地に近づくクマをいち早く発見しようと、市内にAI=人工知能を活用した監視カメラの設置を進めていて、15日、カメラが作動する様子を報道関係者に公開しました。

カメラは熱センサーで動物を感知すると自動で撮影し、AIが画像を解析してクマと判断すると市の担当者にメールが送られる仕組みで、現れた場所が市街地に近い場合には、警察や地域の猟友会とともに現場に向かい、追い払ったり、わなで捕獲したりすることになっています。

15日はAIが感知する対象を「ヒト」に設定してデモンストレーションが行われ、市の担当者がカメラの前を横切ると、システムから「ヒト」を感知したというメールが届き、撮影された画像を確認することができました。

市によりますと、ことし3月からすでに23台の監視カメラを設置していますが、これまでのところクマは感知されていないということです。

花巻市では今年度に入ってクマの目撃情報が昨年度の同じ時期の2倍にあたる30件寄せられているということで、今月中にさらに5台のカメラを設置する予定です。

花巻市の山口周行 農村林務課長は、「カメラの設置でクマを早期に発見し、早期に追い払うことにつなげていきたい」と話しています。