大谷翔平 12号ソロホームラン含む3安打2打点 チーム連勝に貢献

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が14日、ジャイアンツ戦で12号ホームランを含む3安打2打点と活躍しチームの連勝に貢献しました。

記事後半では試合後に報道関係者の取材に応じた大谷選手の一問一答もお伝えしています。

大谷翔平 12号HR含む3安打2打点

ドジャースは14日、相手の本拠地サンフランシスコでジャイアンツとの3連戦の第2戦に臨みました。

腰の張りのため12日の試合を欠場した大谷選手は復帰2戦目となるこの試合に2番・指名打者で先発出場し1回の第1打席は157キロの、インコースの速球に詰まってレフトフライでした。

両チーム無得点で迎えた4回は、先頭バッターで第2打席に入り、初球の甘く入ったスライダーを捉えて右中間へ今シーズン12号となる先制のソロホームランを打ちました。

大谷選手のホームランは6試合ぶりで、この時点のホームラン数でナショナルリーグのトップに立っていたブレーブスのオズーナ選手に並びました。

5回の第3打席はセンター前ヒットで出塁しました。

さらに5対1で迎えた7回はノーアウト三塁のチャンスで第4打席に立ち、150キロ台後半の速球をレフト線に運んでタイムリーツーベースヒットで追加点をあげました。

このあとスリーベースヒットが出れば5年ぶり2回目のサイクルヒット達成でしたが、9回の第5打席はノーアウト二塁の場面でセカンドゴロでした。

この試合は5打数3安打2打点で今シーズン6回目となる1試合ヒット3本をマークしました。

打率は両リーグ通じてトップの3割6分1厘まで上がりました。

試合は、ドジャースが10対2で快勝し2連勝です。

大谷「初球から甘いボールをしっかり振れたのでいい結果に」

試合後、現地放送局のインタビューに応じた大谷選手は、12号ホームランについて「初球から比較的、甘いボールをしっかりと振れたのでそれがいい結果につながった」と話しました。
スリーベースヒットを打てばサイクルヒット達成となった最後の打席については「三振だけしないようにと思っていた。結果的に1アウト三塁は作れたので最低限の打撃だったかな」と振り返りました。
打線が好調なチーム状況については「ヒットで点を取れているのはもちろんだが、きょうは全体的にみんないい打席が多かったと思う」と話していました。

飛距離135.9mも “球場名物”海には届かず

ジャイアンツの本拠地、オラクル・パークはライト側の観客席のすぐ後ろに海が迫っていて、この海に飛び込むホームランをカヌーやボートで待ち構えていたファンがキャッチする様子が名物の一つとなっています。

大谷選手は第2打席の初球、真ん中付近に入ってきたスライダーを捉え、右中間のスタンドに運びました。

飛距離は135.9メートルで大谷選手が今シーズン打ったホームランの中で、3番目に大きいホームランでしたが、惜しくも海には届きませんでした。

大谷選手がオラクル・パークでホームランを打つのは初めてで、これで大リーグでホームランを打った球場の数は「25」になりました。

高校の後輩 佐々木麟太郎が観戦

大谷選手と同じ岩手県の花巻東高校出身でスタンフォード大学に進学した佐々木麟太郎選手がサンフランシスコで行われたドジャース対ジャイアンツの試合を観戦しました。

高校通算で140本のホームランを打った強打者で花巻東高校を卒業後、アメリカ、カリフォルニア州のスタンフォード大学に進学した佐々木選手は14日、ドジャースとジャイアンツの試合前、グラウンドでバッティング練習などを見学しました。

この際、佐々木選手は、娘がスタンフォード大学に通っているというドジャースのロバーツ監督としばらく談笑し「君は打てるけど、大リーグでプレーするにはバッティングと守備の両方やらないといけない。守備の練習を頑張りなさい」とアドバイスを受けていました。そして、最後に「ガンバッテネ」と日本語でエールをもらうと佐々木選手は笑顔で感謝を伝えていました。

佐々木選手はロバーツ監督や一緒に来ていた友人と英語で会話し、子どもからサインを求められて応じる場面もありました。

【試合後の一問一答】水原元通訳めぐる事件の影響についても言及

大谷選手は、ジャイアンツの本拠地「オラクル・パーク」で自身初、今シーズン12号のホームランを打った試合後、報道陣の取材に応じました。
10分ほどの取材のなかで、バリ-・ボンズさんも本拠地としてプレーした球場でのホームランの感想などのほか、水原元通訳をめぐる事件のプレーへの影響についても言及しました。

〈アメリカメディア〉
Q.けがのオフから2試合いい成績続いているが、要因はある?

「まあまだ100ではないですけど、いい、なんていうんですかね、気になった日に、僕は出るつもりでしたけど、大事をとってというふうに監督から言われたので、まあいい結果につながってるんじゃないかなと思います」

Q.ドジャースとジャイアンツのライバル関係は雰囲気で感じている?

「んー、そうですね、まああの、歴史的な球場というか、そういうスタイルの球場で、僕個人的にすごい好きですし、本当にきれいな球場だなという感じのイメージで。ドジャースとジャイアンツももちろんそうですけど、バリー・ボンズさんがいっぱいホームラン打ってる映像とかずっと見てきたので、プレーできてよかったと思います」

Q.きょう来ていたが、バリー・ボンズさんとは会った?

「きょう会ってはないですね、はい(笑)」

Q.バリー・ボンズさんはよく海に入るホームランを打っていたが、打てる自信ある?

「そうですね、きょう打った瞬間行くかなと思ったんですけど、行かなかったのでちょっと残念でしたけど、またチャンスがあれば頑張りたいなと思います」

Q.バッターとしてキャリアの中でもいい成績を残している。フィールド内外で対応しないといけない問題もあったが、乗り越えられた?

「そうですね、最初のほうはいろいろあったので、ちょっと睡眠が足りてないなという日がちょっと続いてましたけど、最近は時間にもだいぶ余裕が出ているので、いい睡眠をとって一日一日大事にプレーできてるかなと思います」

Q.いい成績を残せている理由は状態のよさ?

「んー、どうなんですかね。状態もいい方だと思いますけど、6年間でいちばんこう、7年間か、6年間7年間でいちばんいいかと言われるとちょっとわからないので、まあ、みんな打席の中でいろいろ工夫しながら、打線としていい打席がみんな多いんじゃないかと思うので。そのなかの1人として、少しずついい打席が増えているかなと思います」

Q.この数年間でバッターとしていちばん改善したポイントは。

「そうですね、シーズン中にもいろいろ、なんだろうな、自分が打ちにくいなというか、結果が出てないなという球種だったりコースだったりとかいろいろあると思うので、それを1年1年改善していこうという、シーズンの中でも1打席1打席進歩したいなと思っているので、いつというよりかは毎年毎年、1打席1打席進歩していきたいなと思っています」

Q.いつからしっかり寝られるようになった?

「ん-、まあいろいろとこう、ものごとが進展して、いろいろ新しいことがわかって、自分のやるべきことを出して、ものごとがいったん解決した段階では僕のほうからやることはなくなったので、その段階でかなと思います」

〈日本メディア〉
Q.打てない時期があってもすぐに調子を取り戻せているが、なにがポイント?

「んー、どうなんですかね、まあ調子の波もまあ、周期もあれば深さもあるので、まあまだ調子の悪い、いちばん深い波が来てないだけなのかももちろんわからないですけど、まあ自分がもし感じが悪いなと思ったときに、改善できる引き出しというのは毎年、年を重ねていくごとに、経験をするごとに、これをやればこういうふうになって改善されていくんだなというのはわかると思うので、そこはまあ進歩はだいぶしているかなと思います」

Q.打てない期間があっても、今のところはどこかの引き出しに入っている?

「そうですね、まあ最初、あまり感じが悪かったりしても、なにが原因なのかっていうのをある程度早い段階で、もちろんルーキー、日本の1年目とかよりは年を重ねるごとに、自分の傾向というのもある程度わかってくると思うので、なのでこれが悪いとどうなるよねっていうのが、ちょっとずつわかるんじゃないかなと思います」

Q.佐々木麟太郎選手が来ていたが、やりとりは?

「テキストはずっとしてましたね。なんかきょう来るって、練習が休みみたいな感じで言っていたので、まあ僕はもともと表にはあまり出ないので、本人がいろんな人のバッティング練習見て勉強したいみたいな話をしていたので、それはたぶん見たら勉強になるんじゃないのという話は、連絡のやりとりはしていました」

Q.きょうは会った?

「会ってはないですね」

Q.球場の特徴はバッティングでどれくらい考える?

「気にしないですね。たとえこう、いいホームラン性のあたりで戻されたとしても、それはもう運でしかないので、そこは左右できないですし、本当にいい打席を積み重ねていくだけかなと思います」

Q.バリー・ボンズ選手をどう見ていた?

「んー、まあ本当にメジャーリーグの打者というか、今よりもこう、なんていうですかね、動き方だったりとかっていうのが、日米ですごく差があった時期だったと思うので、本当にアメリカ人らしい打ち方というか、洗練されたパワーヒッターというイメージなので、かっこいいなと思って見ていました」