“護衛艦”映像問題 基地へのドローン侵入 自衛隊 探知できず

海上自衛隊の基地で護衛艦をドローンで撮影したとする映像がSNSに投稿され、実際に撮影された可能性が高いことが分かった問題について、ドローンの基地内への侵入を自衛隊が探知できていなかったことが政府関係者への取材でわかりました。

ことし3月、神奈川県の海上自衛隊横須賀基地に所属する護衛艦の「いずも」を上空からドローンで撮影したとする映像が中国の動画共有サイトなどに投稿され、防衛省は今月9日、実際に撮影されたものである可能性が高いとする分析結果を公表しました。

防衛省によりますと、無許可のドローンが基地など関係施設に侵入した際には、レーダーなどで探知し電波妨害で落下させることにしていますが、政府関係者によりますと、今回は基地内への侵入を探知できていなかったということです。

防衛省は、探知能力が高い機材を新たに導入するほか、警備体制を強化し、再発防止に努めることにしています。