ドジャース 大谷翔平 先発復帰で2安打1打点

腰の張りのため、前の試合を欠場した大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が13日、ジャイアンツ戦で先発に復帰し、2安打1打点をマークしました。

ドジャースは13日相手の本拠地、サンフランシスコでジャイアンツとの3連戦の初戦に臨み、前の試合、腰の張りのため、大事をとって欠場した大谷選手は、2番・指名打者で先発に復帰しました。

大谷選手は1回、最初の打席で初球をライトに引っ張って打球速度170キロを超える痛烈なヒットを打ちました。

3回の第2打席は1アウト一塁の場面でセカンドゴロとなりましたが、大谷選手はダブルプレーを免れて一塁に残りました。

このあと、二塁への盗塁を試みて飛び出したところに相手ピッチャーからけん制球が送られ、大谷選手は一、二塁間に挟まれかけましたが、ここで相手が送球エラーをして三塁まで進みました。

しかし、ここは後続が倒れて得点を奪えませんでした。

1対3で迎えた5回の第3打席は、2アウト三塁の場面でセカンドへのゴロの当たりを打ちました。

大谷選手は俊足を生かしてこれを内野安打として、この間に三塁ランナーがホームを踏んで1点を返しました。

7回、4対4に追いついた直後の第4打席は、変化球にタイミングを外されて空振りの三振となりました。

試合は同点のまま延長戦に入り、延長10回、ノーアウト二塁で大谷選手が第5打席に立ちましたが、ここも変化球に空振り三振でした。

大谷選手は、この試合5打数2安打1打点で先発復帰戦で複数安打をマークし、打率は3割5分4厘となりました。

ドジャースは延長10回、大谷選手が三振に倒れたあと、2点を勝ち越して6対4で競り勝ちました。

大谷翔平 3日ぶりにキャッチボール

ピッチャーとしてのリハビリを続けている大谷選手は、ジャイアンツとの試合前に3日ぶりにキャッチボールを行いました。

グラウンドではドジャースのバッティング練習が行われていたこともあり、途中からブルペンに場所を移して球団スタッフを相手に15メートルほどの距離でおよそ70球を投げました。

大谷選手は、腰の張りのため12日の試合を欠場しましたが、この日は腰を気にする様子もなく、キャッチボールが終わると近くで見ていた人にファンサービスとしてボールを投げ入れていました。

山本由伸が先発登板 6回途中で4失点 勝ち負けつかず

一方、この試合はここまで4勝1敗の山本由伸投手が先発登板しました。

球数は84球、打たれたヒットが5本、フォアボールは2つ、三振は6つ奪いましたが、1点リードの2回にスリーランホームランを打たれるなど6回途中まで投げて4失点でした。

山本投手は、勝ち負けはつかず5勝目は持ち越しとなりました。

山本由伸「もっと精度高めたい」

山本投手は6回途中までを投げ4失点だったピッチングについて「いいボールも多かったが、ホームランが出たりタイムリーヒットを打たれたり抑えないといけない大事な場面で抑えきれなかった」と悔しそうに振り返りました。

この試合では、2回のスリーランホームランが高めに抜けたカーブ、6回のタイムリーヒットがインコースに抜けたスライダーといずれも抜けた変化球を捉えられたことが失点につながりました。

特に、打たれたホームランの数はここまで9試合の登板ですでに6本と、プロ野球でプレーした昨シーズンの2本から大きく増えています。

山本投手は「カーブなどは抜けると長打につながるので、もっと精度を高めたい」と1球の失投が失点につながる大リーグのバッターへの対応について反省を口にしたうえで「失投はあったが、感覚的にそこまで悪くなかった。よくても反省点はあるし悪くてもいいところはあるのでしっかり振り返ってまた次に向かってやっていきたい」と前向きに話しました。