京都 実相院の「床みどり」新緑のカエデが床に映り込む

京都市の実相院では、新緑のカエデが漆黒の床に映り込む「床みどり」と呼ばれる光景が訪れた人たちを楽しませています。

京都市左京区の実相院は、境内の庭のカエデが美しいことで知られています。

ことしは例年より10日ほど早い4月上旬に芽吹き始め、5月上旬から新緑が見頃を迎えました。

中でも「滝の間」という部屋では、黒光りするほど磨き込まれた板の間にカエデが反射して映り込む「床みどり」と呼ばれる光景を楽しむことができます。

13日は雨もようでしたが、太陽の光が強すぎない分、緑がより鮮やかに床に映って神秘的な光景をつくり出していました。

実相院の岩谷泰輔 執事は「訪れた人からは『心が洗われた』『癒やされた』と喜んでもらっています。心静かに楽しんでもらえれば」と話していました。

実相院の「床みどり」は夏にはさらに緑色が濃くなるほか、紅葉の頃には「床もみじ」としても楽しめるということです。