大阪税関 密輸事件で押収の「金」約100キロ 入札にかけ売却へ

大阪税関は、去年までの4年間に密輸事件で押収した「金」およそ100キロ、時価総額で13億円相当を、入札にかけると発表しました。「金」の価格が高騰する中、密輸は増える傾向にあり、大阪税関が一度に売却する量としては過去最大だということです。

入札にかけられるのは、関西空港や大阪港など大阪税関の管内で去年までの4年間に起きた密輸事件で押収された「金」合わせておよそ100キロです。

海外から「金」を持ち込む場合、税関に申告して消費税に相当する額を納める必要がありますが、大阪税関によりますと、「金」の価格の高騰などを背景に、申告せずに密輸するケースが増える傾向にあるということです。

靴やカツラの中に隠したり、ネックレスに加工したりして持ち込まれることもあるということで、大阪税関では数年ごとに押収した「金」を、1本1キロの延べ棒にしたうえで、まとめて売却しています。

今回入札にかけられる「金」の時価総額は合わせておよそ13億円相当で、一度に売却する量としては過去最大だということです。

入札の公告期間は5月13日から6月3日までで、売り上げは国庫に納められます。