東京五輪 空手女子「形」で銀 清水希容が5月の大会で引退へ

東京オリンピックの、空手女子「形」で銀メダルを獲得した清水希容選手が、5月に行われる国内の大会で現役を引退することになりました。

清水選手は大阪市出身の30歳。

小学3年生のときに兄の影響で空手を始め、世界選手権でも2連覇するなど数々の大会で活躍しました。

突きや蹴り、ジャンプなどが繰り返される激しい形でも体の軸や肩などの位置が全くぶれないうえ、正確で流れるように美しい演武は世界屈指とされ、3年前の東京オリンピックでは空手女子「形」で銀メダルを獲得しました。

ただ、7連覇の経験がある全日本選手権におととし出場した際は3位に終わり「世界に向けてやっているが、ここで負けてしまったので1度立ち止まって考えようかなと思う」と話していました。

そして、所属先の企業は、13日、清水選手が5月19日に行われる実業団の大会で引退することを発表しました。

清水選手は「これまでたくさんの方々の心へ何か届けられるような形を打ちたいという思いで競技を続けてまいりました。私自身、オリンピックの舞台に立てる日がくるとは思ってもいませんでしたが、空手が採用された東京オリンピックに出場させていただき、夢のような時間でした。このようなかけがえのない経験ができたのも、サポート、応援してくださった方々のおかげと、とても感謝しております」とコメントしています。