大阪・関西万博の建設工事現場に移動型コンビニがオープン

来年4月の開幕を前に建設工事が進む、大阪・関西万博の会場に、トレーラーを活用した移動型のコンビニエンスストアが、13日、オープンしました。工事の進捗(しんちょく)状況に合わせて移動できるのが特徴で、建設作業員が買い物に行く時間を短縮するねらいがあります。

コンビニ大手の「ファミリーマート」がオープンさせたのは、トレーラーを活用した移動型の店舗です。

14平方メートルの店内には、弁当やパン、それに飲料など、およそ280種類の商品が並べられ、店員のいない無人店舗でセルフレジが備えられています。

大阪の人工島、夢洲にある大阪・関西万博の会場は、広さがおよそ155ヘクタールあります。

各地でパビリオンなどの建設工事が進められていますが、現場やその周辺には食品などを購入できるコンビニは2店舗しかないため、買い物をするために片道15分以上歩かなくてはいけないケースもあったということです。

会社としては、工事の進捗状況に合わせてトレーラーを活用した店舗を移動させることで、建設作業員が買い物に行く時間を短縮するねらいがあります。

現場で働く28歳の作業員は「この店があれば、休憩中に食べたいものをすぐに買えるので、便利になりそうです」と話していました。

会社によりますと、移動型の無人店舗はコンビニ業界で初めてだということです。

ファミリーマートの近畿地域代表の西森康浩さんは「この店舗が万博の下支えになるような存在になればと思う。今後、被災地や『買い物不便地域』での展開も検討していきたい」と話しています。