石川 珠洲 約120年続いた衣料品店 5月末で廃業 店舗が全壊

能登半島地震で店舗が全壊したため、石川県珠洲市でおよそ120年続いていた衣料品店が、5月末で廃業することを決めました。廃業を決める事業所が相次ぎ、地域のなりわいへの影響が広がっています。

珠洲市では地震でおよそ7300棟の住宅が被害を受け、4月に珠洲商工会議所が市内の事業所を対象に行ったアンケート調査では、およそ1割にあたる48の事業所が廃業したか廃業を予定しているということです。

このうち飯田町でおよそ120年続く衣料品店は、店舗が全壊しました。

店主の坂下重雄さん(77)は、当初は営業再開を検討したものの、再建に多額の費用がかかるうえ、自身の年齢も考えて、5月末で廃業することを決めました。

5月13日から28日まで水曜日を除き閉店セールを行う予定で、会場として借りた近くの店舗の一角には、地元の常連客などが訪れ、下着や洋服などを次々に買い求めていました。

市内から訪れた68歳の女性は「母親の代から利用していたので、なくなってしまうのは寂しいです。最後のお別れで来ました」と話していました。

店主「励ましのことば ありがたい」

坂下さんは「地震がなければもう少し続けたかったが、先のことを考えたら厳しいので、店をたたむことを決めました。予想以上のお客さんに来てもらい、励ましのことばももらって、ありがたかったです」と話していました。