北朝鮮 キム総書記 軍需企業を視察 兵器の量産体制を誇示か

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記は、軍需企業を視察し、兵器の生産に力を入れる姿勢を強調しました。韓国では輸出を念頭に兵器の量産体制を誇示するねらいがあるとの見方も出ています。

13日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記が12日までの2日間、新型の兵器を製造する「国防工業企業所」を視察したと伝えました。

紙面には、新たに開発した狙撃銃の製造工場で、キム総書記がみずから試し撃ちして的の中心に命中させたとする写真が掲載されています。

また、先週発射実験を実施した多連装ロケット砲に使う移動式発射台の製造工場にロケット砲が大量に並べられた様子のほか、車両を運転するキム総書記の姿も確認できます。

「国防工業企業所」は北朝鮮で軍需産業を担う「第2経済委員会」の傘下にあり、キム総書記は「最近、国防工業が世界的水準でめざましく発展している」と強調しました。

韓国の通信社、連合ニュースは専門家の話として対外的にはロシアなどへの輸出も念頭に兵器の量産体制を誇示するねらいがあるという見方を伝えています。