長期金利上昇一時約6か月ぶりの水準 国債買い入れ減額発表受け

13日の債券市場では長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが0.940%をつけておよそ6か月ぶりの水準まで上昇しました。日銀が13日、国債の買い入れについて、減額すると発表したことを受け、長期金利が上昇しています。

国債は価格が下がると、金利が上昇するという関係にあります。

13日の債券市場では日本国債を売る動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが午後の取り引きで一時、0.940%まで上昇しました。

去年11月以来、およそ6か月ぶりの水準です。

また、30年ものの国債の利回りは2.030%まで上昇し、2011年8月以来、およそ12年9か月ぶりの水準となっています。

日銀が13日午前、国債の買い入れについて、前回よりも減額すると発表したことを受けて、長期金利が上昇しています。

市場関係者「日銀が金融政策の正常化早めるなどのためか」

市場関係者は「日銀が国債の買い入れを前回より減額すると発表したことについて、市場では円安が進むことへの対応や日銀が金融政策の正常化を早めるためだという見方が出ている」と話しています。