広島 新スタジアムの棒落下事故で現場調査 15日の試合は開催へ

11日、広島市の新しいサッカースタジアムでチームの旗などをつり下げていた重さ70キロのステンレス製の棒が観客席に落下した事故を受け、施設を所有する広島市などが現場の状況を確認する調査を行いました。

11日、広島市中区の「エディオンピースウイング広島」で行われていたサッカー女子の国内リーグ、WEリーグの試合中、バックスタンド側の屋根の下にワイヤーでつり下げられていた長さ15メートル、重さ70キロのステンレス製の棒が、ワイヤーとともにおよそ40メートルの高さから観客席に落下しました。

落下したバックスタンド側の席には観客を入れておらず、けが人はいませんでした。

12日はスタジアムを所有する広島市や指定管理者となっているサンフレッチェ広島、それに建設に携わった大手建設会社の担当者などおよそ10人が現場の状況を調べました。

調査では、落下した棒をワイヤーで上げ下げする電動型の巻上機に動作不良がなかったかや、巻上機の中の部品に損傷がないかなどを確認したということです。

また、棒が落下した付近の座席に大きな被害はなかったということです。

広島市とサンフレッチェは今回の調査を踏まえて落下の原因を詳しく調べることにしていて、5月15日に予定されているJリーグの試合は同じ場所に旗を掲げないなどの対応を取って開催される予定です。