ブルージェイズ 菊池雄星“悔しい気持ち強い” 好投も3敗目

大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星投手が10日、ツインズ戦に先発し、8回を投げて2失点と好投しましたが、打線の援護がなく、今シーズン3敗目を喫しました。

前回の登板で菊池投手は6回1失点と好投しながら、リリーフがリードを守れず逆転されて今シーズン3勝目を逃しました。

ブルージェイズの本拠地、カナダのトロントで10日に行われたツインズ戦に中6日で先発登板した菊池投手は1回、3連続ヒットで1点を失ったあとは力のあるストレートを軸に2回から4回まですべて三者凡退に抑えました。

1対1の同点の5回、先頭の右バッターに外角のストレートをライト方向に運ばれ、ホームランで勝ち越されましたが、その後は落ち着いた投球でテンポよく相手打線を抑えて12連続アウトでランナーを出さず、追加点を許しませんでした。

菊池投手は今シーズン最長の8回を投げ終えてマウンドを降り、この試合2失点、打たれたヒットはホームランを含む4本、奪った三振は3個でフォアボールなしと投手陣の柱として好投しました。

球数は97球でした。

しかし、味方打線は5回ノーアウト二塁三塁で得点できないなど援護がなく、9回にリリーフが失点したブルージェイズは、そのウラに1点を返したものの2対3で敗れて菊池投手が負け投手となり、今シーズン3敗目を喫しました。

菊池投手の通算成績は2勝3敗で、防御率は2.64です。

菊池投手は「自分はいいボールがいっていると思っていたので、1回はしかたないと割り切って2回以降は切り替えて投げられた。ここ最近はすべてのボールが精度よく投げられていて、自信を持ってマウンドに上がれている」と調子のよさを感じている様子でした。

8回まで投げたのは大リーグ1年目の完封勝利を挙げた2019年8月以来で、「絶対にカードの初戦を勝って、チームを勢いに乗せたいと気持ちが入っていたので、チームが負けて悔しい気持ちの方が強い。ただ大事な試合が続くなかで7回8回といかせてもらえているのは、自信にしていいところだし、すごくポジティブな要素だと思う」と話していました。