陸上 男子3000メートル障害 三浦龍司がパリ五輪代表に内定

カタールで行われた陸上の国際大会の男子3000メートル障害で日本記録保持者の三浦龍司選手が8分13秒96のタイムで5位に入り、参加標準記録を切ってパリオリンピックの代表に内定しました。

去年の世界選手権の男子3000メートル障害で6位に入賞した三浦選手は、日本陸上競技連盟の選考基準でパリオリンピックの参加標準記録、8分15秒00を切れば代表に内定することになっていました。

三浦選手は10日、カタールで開かれた陸上の世界トップ選手が集まる「ダイヤモンドリーグ」の第3戦に出場し、残り1000メートルを切った時点で3番手につけたものの最後に順位を落とし8分13秒96のタイムで5位でフィニッシュしました。

この結果、選考基準を満たした三浦選手はパリオリンピックの代表に内定しました。

優勝は、エチオピアの選手でタイムは8分7秒25でした。

また、女子5000メートルには去年の世界選手権で8位に入賞した田中希実選手が出場しましたが15分11秒21のタイムで参加標準記録の14分52秒00を切ることができなかったためこの大会でのパリオリンピック代表内定はなりませんでした。

三浦龍司選手 東京五輪で日本選手初の7位入賞

陸上男子3000メートル障害の三浦龍司選手は島根県浜田市出身の22歳。

この春、順天堂大学を卒業し、実業団のSUBARUに入りました。

強じんなバネと股関節の可動域の広さを生かした伸びやかな走りが持ち味で、陸上の強豪、京都の洛南高校3年生の時に30年ぶりに男子3000メートル障害の高校記録を更新しました。

そして、大学進学後の2021年には日本記録を18年ぶりに更新する8分17秒46のタイムをマークしました。

オリンピック初出場となった3年前の東京大会では自身が持つ日本記録を更新して決勝に進出し、この種目で日本選手として初めての7位入賞を果たしました。

去年6月には世界最高峰の大会「ダイヤモンドリーグ」で2年ぶりに日本記録を更新する8分9秒91のタイムをマークし、その後、8月の世界選手権では6位入賞を果たすなど世界トップレベルの大会で結果を残し続けています。

メダル獲得を目標に掲げるパリオリンピックに向けては世界の強豪に競り勝つために瞬発力や体幹を鍛えるトレーニングでラストスパートを磨いたほか、この冬には月に600から700キロほど走り込むなどトラックシーズンが本格化する前にスタミナも強化してきました。