脚本家小山内美江子さん死去「翔ぶが如く」「3年B組金八先生」

NHKの大河ドラマ「翔ぶが如く」や民放の人気ドラマ「3年B組金八先生」などの脚本を手がけた小山内美江子さんが亡くなりました。94歳でした。

小山内美江子さんは1930年に横浜市で生まれ、20代で映画業界に入ったのち、1962年のNHKのドラマで脚本家としてデビューし、テレビドラマの脚本を数多く手がけました。

なかでも、原作・脚本を手がけた民放のドラマ「3年B組金八先生」は、1979年の放送開始から30年以上にわたって続く人気シリーズとなりました。

中学校を舞台にしたドラマでは、いじめや中学生の妊娠、性同一性障害など、時代を反映したテーマを取り入れ、武田鉄矢さんが演じる「金八先生」が生徒へ語りかける熱くやさしいせりふとともに幅広い世代で支持されました。

またNHKでは、連続テレビ小説で漫画「サザエさん」の作者、長谷川町子さんの姉を主人公にした「マー姉ちゃん」、大河ドラマで「徳川家康」と「翔ぶが如く」で脚本を手がけました。

脚本家として活動する一方、60歳の時にヨルダンで湾岸戦争の難民救援活動を行ったことをきっかけに海外でのボランティア活動を本格的に始めました。

1993年には自身が代表を務めるNPO法人を立ち上げ、カンボジアなどの国々で学校を建設する活動を長年続け、国際協力活動を続けました。

NPO法人の発表によりますと、小山内さんは今月2日に老衰のため亡くなったということです。94歳でした。