ロシア軍 ウクライナ各地のエネルギー関連施設など大規模攻撃

軍事侵攻を続けるロシア軍は、ウクライナ各地でエネルギー関連施設を狙ったミサイルや無人機による大規模攻撃を行い、発電所などで被害が出ています。さらにロシア側は欧米諸国から供与されるF16戦闘機の受け入れ準備が進められていた軍の飛行場や鉄道施設を攻撃したとしています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、SNSでキーウ州や南部ザポリージャ州など7つの州でロシア軍による50発以上のミサイルや20機以上の無人機による攻撃を受けたと発表しました。

地元メディアによりますとキーウ州では、インフラ施設が損傷し、2人が入院したということです。

ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は、各地で発電所や送電施設が攻撃されたとしたうえで「敵は、電力の供給能力を奪おうとしている」としてロシアを非難しました。

ハルシチェンコ・エネルギー相は先月、NHKとのインタビューで「火力発電所のおよそ80%が損害を受けた」と述べていて、ウクライナではエネルギー関連施設の被害が深刻な状況になっています。

国営のロシア通信は8日、ロシア軍が西部リビウ州にある鉄道施設や欧米諸国から供与されるF16戦闘機の受け入れ準備が進められていた軍の飛行場を攻撃したとしていて、民間施設と軍事施設の双方への攻撃が強まっています。