立民“速やかに与党案を” 自民“できるだけ早く与党間合意”

政治資金規正法の改正をめぐり、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、立憲民主党が速やかに与党案をまとめ、国会で野党側と協議に入るよう求めたのに対し、自民党はできるだけ早く与党間で合意し、議論したいという考えを示しました。

自民党の浜田国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長は8日午前、国会内で会談しました。

この中で安住氏は政治資金規正法の改正をめぐり、自民党と公明党が協議を続けていることについて「スピードが遅いのではないか」と指摘し、速やかに与党案をまとめ、政治改革を議論する特別委員会で野党側と協議に入るよう求めました。

これに対し浜田氏は「鋭意努力中だ」と述べ、できるだけ早く与党間で合意し、特別委員会で議論したいという考えを示しました。

また、安住氏は先の衆議院の補欠選挙で立憲民主党が勝利し、衆議院政治倫理審査会の野党側の委員が増えることから、審査会でまだ弁明していない安倍派と二階派の44人の議員に出席を求めて開催を申し立てると伝え、浜田氏は申し立てがあれば開催の議決には応じる意向を伝えました。

このほか安住氏は岸田総理大臣の先の外国訪問などを踏まえ、今月中に岸田総理大臣に出席を求めて国会で質疑を行うよう求め、浜田氏は持ち帰って検討する考えを示しました。

自民 御法川国対委員長代理「与党案 できるだけ早く示す」

自民党の御法川国会対策委員長代理は記者団に対し「特別委員会の日程を具体的に答えられるところまで来ていないが、与党案を出したほうがいいのは当然のことだと思うので、しっかり受け止めて対応しなければならない。できるだけ早く示し、しっかりと委員会で議論していくよう努める」と述べました。

立民 安住国対委員長「一日も早く与党案を」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に「野党はすでに法案をまとめており、残りの会期を考えるとかなりきつい日程になるので、一日も早く与党案を出してほしいと伝えた。自民党が本気なのかは法案が出てこないとわからず、その前に与野党で協議を行うことはありえない」と述べました。

そのうえで「与党が焦らなければならないのに私のほうが焦っている。きのう岸田総理大臣が国会内にある自民党の国会対策委員長の部屋に来て、意気込みを言ったのかもしれないが、実際に自民党内の動きはそれぐらい遅く、わざと遅らせているのではないか」と述べました。