アメリカ イスラエルへの弾薬輸送を一部停止 米メディアが報道

イスラエルによるガザ地区への攻撃が続き、民間人の犠牲が拡大する中、アメリカの複数のメディアはバイデン政権がイスラエルへの弾薬の輸送を一部、停止していると報じました。

このうち、アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」は、輸送を停止しているのはアメリカ製の2種類の精密爆弾だとしたうえで、アメリカがイスラエルに対する武器の供給を停止するのは、去年10月にイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃して以降、初めてとみられるとしています。

アメリカはこれまで一貫してイスラエルへの軍事支援を続けてきましたが、ガザ地区での民間人の犠牲の拡大に国内外から批判が強まる中、イスラエルに対して民間人の保護を強く求めています。

ポリティコは弾薬の輸送停止の理由について、イスラエルに政治的なメッセージを送るためだとするアメリカの当局者の話を伝えています。

ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は7日、記者団から弾薬の輸送停止について問われたのに対し「個別の輸送については話さない。イスラエルの安全保障に関与していく姿勢に変わりはない」と述べるにとどめました。