インド総選挙 モディ首相の出身地グジャラート州でも投票

有権者が10億人近くに上り、世界最大の選挙と言われるインドの総選挙は、投票が始まってから3週間近くがたち、モディ首相の出身地の西部の州でも投票が行われました。

先月19日に始まったインドの議会下院の選挙は、全国の543の選挙区を7回に分けて6月1日まで順次投票が行われます。

このうち、7日は90以上の選挙区で投票が行われ、モディ首相の出身地でかつて州首相も務めていた西部グジャラート州でも多くの有権者が投票所に足を運んでいました。

グジャラート州はインドで最も経済成長している州の1つで、自動車関連を中心とした日系企業も進出しています。

州内のすべての選挙区でモディ首相率いる与党・インド人民党が議席を独占していますが、その切り崩しを図ろうと野党のリーダーが次々に現地入りしました。

一方、インド人民党はモディ首相が参加する大規模な選挙集会を繰り返し開き、激しい選挙戦となりました。

投票した29歳の男性は「この10年で街にはメトロという交通システムもできて、日常生活は豊かになった。よいリーダーを選ぶために投票することは非常に重要だ」と話していました。

選挙では、高い経済成長をけん引し、3期目を目指すモディ首相率いる与党が政権運営に必要な過半数の議席を維持し、どこまで支持を伸ばせるかが焦点となっています。

開票は6月4日に一斉に行われます。