大谷翔平11号ツーランホームラン 両リーグ単独トップに

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が6日、マーリンズ戦で11号ツーランホームランを打ち、ホームランの数で両リーグ単独トップに立ちました。

ここ2試合でホームラン3本を含むヒット7本と絶好調の大谷選手は、本拠地ロサンゼルスで行われたマーリンズ戦に2番・指名打者で先発出場しました。

大谷選手は、2点を追う1回、ノーアウト一塁で第1打席に立ち、5球目の150キロ台の速球を捉えてセンター後方へ今シーズン11号となる同点ツーランホームランを打ちました。

打球速度は173.1キロの痛烈な当たりでした。

3試合連続でのホームランは自己最長に並び、この時点でホームランの数が両リーグを通じ単独トップとなりました。

ドジャースは、続く3番・フリーマン選手にも2者連続ホームランが出てこの回、3対2と逆転しました。

2回の第2打席は見逃しの三振となりましたが、6対3とリードして迎えた4回は1アウト一塁で第3打席を迎え、変化球をライトへ引っ張りヒットで出塁したあと二塁に今シーズン8つ目の盗塁も決めました。

さらに6回の第4打席はフォアボールで塁に出たあと再び二塁へ盗塁を決めチャンスを広げました。

大谷選手はこの試合3打数2安打2打点、フォアボールが1つ、盗塁は2つ決めて3試合連続の複数安打をマークし打率は3割7分まで上がりました。

試合は、ドジャースが6対3で勝ち連勝を「5」に伸ばしました。

大リーグのこの日すべての試合を終えて大谷選手はホームランの数やヒットの数のほか打率、長打率、さらに、出塁率と長打率を足した「OPS」などでも両リーグを通じてトップとなっています。

「翔平、君はばかげている」

大谷選手は1回の第1打席、マーリンズのルーキー、ムニョス投手のストレートをバックスクリーンに運び、3試合連続でホームランを打ちました。

大谷選手の3試合連続ホームランは自己最長に並ぶ記録で、エンジェルスに所属していた去年7月15日から17日の3試合以来7回目です。

大谷選手はこの打席まで4日の試合から数えて6打席連続安打、このうち3本がホームランと当たっていて、ドジャースの公式SNSはホームランの映像とともに「翔平、君はばかげている」という投稿でその驚きの度合いを表現していました。

大谷 成績について“ベッツ選手から刺激を受けている”

大谷選手は試合前にチームメートのベッツ選手とともに大リーグ機構などが運営する「MLBネットワーク」の番組に出演しました。

このなかで、去年9月に手術した右ひじの影響でバッターに専念していることでピッチングが恋しいかと問われると「先発は緊張するのでその緊張感が恋しいのと、もう少しバッターに集中してみたいなという気持ちも多少はある」と答えました。

そして、ともに驚異的な成績で打線を引っ張るベッツ選手とどっちが優れた選手か競い合っているのかという質問には「まだ1か月くらいなので、僕個人としてはムーキーの印象的な活躍をはげみにしている。ほぼ間違いなくムーキーが出塁している状況なので、自分にとってポジティブな状況で打席に立てている」とベッツ選手から刺激を受けていると話しました。

現在、打率は
▽1番を打つベッツ選手が3割5分6厘
▽2番を打つ大谷選手が3割7分となっているほか
出塁率も
▽ベッツ選手が4割6分3厘
▽大谷選手が4割3分4厘で
いずれも両リーグの1位と2位をこの2人で分け合っています。

ベッツ選手もインタビューの中で2人が1番と2番に並ぶ打線について「(対戦相手は)痛手を負わずに乗り切るのは難しい」とここまで大リーグトップの成績を残すコンビに自信をのぞかせていました。