能登半島地震で被災 日本航空学園 移転先で1か月遅れの入学式

能登半島地震で被災した石川県の「日本航空学園」の高校と大学校の入学式が、移転先の東京 青梅市で、およそ1か月遅れで行われました。

石川県輪島市にある日本航空高校石川と、日本航空大学校石川は、能登半島地震で被害を受け、4月から東京 青梅市にある使われていない別の大学の校舎に拠点を移していて、6日は、およそ340人の新入生が1か月遅れの入学式を迎えました。

式では、最初に新入生代表が「勉学に励み立派な航空人になることを誓います」などと抱負を述べ、学園の理事長の祝辞に、生徒や学生たちは緊張した面持ちで耳を傾けていました。

日本航空学園によりますと、輪島市の校舎は現在、復旧や復興活動に対応している人たちの宿泊場所に使われていて、戻れる時期の見通しはたっていないということで、青梅市では、多くの新入生が寮生活などを送るということです。

石川県珠洲市の実家の旅館が被災し、休業することになったという高校の新入生の刀祢優里花さん(16)は「被災したことで、みんなに支えられて生きていることを実感しました。高校で礼儀作法を学び、将来は旅館を再建したいです」と話していました。