大型連休最終日 Uターンラッシュで混雑 新幹線は乗車率160%も

大型連休最終日の6日、ふるさとや行楽地などで過ごした人たちのUターンラッシュで交通機関や高速道路は混雑しています。

新幹線 「のぞみ」中心にほぼ満席 乗車率160%も

JR各社によりますと、各新幹線は混雑が続いています。

午後4時の時点で
▽東海道新幹線はすべてが指定席となっている「のぞみ」を中心にほぼ満席となっています。

そのほかの新幹線も東京駅に向かう上りを中心に混雑していて、午後の自由席の乗車率は
▽東北新幹線と上越新幹線で160%、
▽北陸新幹線で110%となる列車がありました。

各新幹線とも、このあとも混雑が続く見通しです。

空の便 東京・大阪行き中心に混雑

全日空や日本航空によりますと、国内の空の便は東京や大阪に向かう便を中心に混雑が続いていて、多くの便で満席となっているということです。

高速道路 上り線で渋滞発生

また、日本道路交通情報センターによりますと、午後6時半の時点で各地の高速道路の上り線は、
▽東名高速道路で横浜町田インターチェンジ付近を先頭に13キロ、
▽関越自動車道で埼玉県の高坂サービスエリア付近を先頭に13キロ、
▽中央自動車道で東京と神奈川の境にある小仏トンネル付近を先頭に11キロの渋滞が発生しています。

JR東京駅 帰省していた女性「明日から頑張りたい」

JR東京駅の新幹線のホームはふるさとや行楽地から戻ってきた家族連れなどで混雑していました。

富山県の実家に娘と帰省していた40代の女性は「孫の姿を見て両親もとても喜んでいました。リフレッシュしてきたので明日から頑張りたいです」と話し、小学校2年生の娘は「動物園に行きました。楽しかったです」と話していました。

新潟県の実家に帰省していた20代の男性は「4日間休んで自然を満喫しました。休みが終わってしまうなという感じで、明日からの仕事は憂うつですね」と話していました。

富山に帰省 「地震の爪痕 実感」

家族で富山県の実家に帰省していた40代の女性は「母が1人暮らしなので一緒にいろいろ話をして過ごしました。実家のあたりは被害のないエリアでしたが、能登半島地震の際にはかなり揺れたようで、あちこち回っていると地震の爪痕が残っていることを実感しました」と話していました。

中学1年生の息子は「トロッコ電車に乗りました。周りの景色がとてもきれいで印象に残っています。明日から学校ですが、もっと休みが続けばよかったのになと思います」と話していました。

新大阪駅 高校生「実家でゆっくりできた」

新大阪駅の新幹線のホームでは大きな混雑はみられませんでしたが、大きな荷物を持った家族連れや見送りにきた人たちの姿がみられました。

ことしから神奈川県の高校で寮生活を始め、大阪・堺市の実家に帰省していたという男子高校生は「1か月ぶりに家に帰ってゆっくりできました。戻ったら学校での生活に早く慣れるように頑張りたいです」と話していました。

また、岡山県の祖父の家から戻ってきたという9歳の女の子は「3日間、おじいちゃんの家に行ってきました。水風船で遊んだり、いちご狩りをしたりして楽しかったです」と笑顔で話していました。

北陸新幹線 開業のJR福井駅も混雑

北陸新幹線の金沢・敦賀間の開業後、初めての大型連休となったJR福井駅はふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンで混雑しました。

ことし3月に北陸新幹線の金沢・敦賀間が開業してから初めての大型連休となったJR福井駅のホームでは、午前中からスーツケースや大きな荷物を抱える人たちの姿が見られ、見送りに来た家族などと手を振り合って別れを惜しんでいました。

小学生の娘とともに帰省していた40代の女性は「新幹線1本で東京から帰省できて、とても便利になったと思いました。駅の近くもにぎやかで驚きました」と話していました。

また、東京から家族旅行で福井県を訪れていた小学6年生の男の子は「恐竜博物館に行きました。動くティラノサウルスがとてもかっこよかったです。また福井に来たいです」と話していました。

JR西日本によりますと、Uターンのピークは5日と見込まれていましたが、混雑は6日も続いているということで、東京方面に向かう北陸新幹線の指定席は、5日午後1時の時点で35本のうち、32本で満席になっているということです。

羽田空港も家族連れで混雑

羽田空港は、大型連休をふるさとで過ごした家族連れなどで午前中から混雑していました。

2歳の息子とともに山口県の妻の実家に帰省した36歳の男性は「息子の誕生日が近いため親族で祝ったり、自然が豊かな場所で過ごしたりして心が癒されました。午前中の早い便で帰ってきましたが、出発した空港も家族連れが多く混雑していました」と話していました。

子どもを2人連れて福岡県の実家に帰省した42歳の女性は「親戚とともに福岡県糸島市など各地をまわりました。子どもたちも年が近いいとこに1年ぶりに会えて喜んでいました。毎年同じ時期に帰省しますが、観光地では、例年より海外からの観光客も多く混雑していました」と話していました。

また、鹿児島市に住む祖父母の家を妹と訪ねた小学6年生の女の子は「おばあちゃんたちと公園に行ったり、いとこと遊んだりして記念に残る思い出ができました。明日から学校が始まるので、たくさん思い出話をしたいです」と話していました。

全日空と日本航空によりますと、混雑のピークとなる6日は上り便は終日ほぼ満席、下り便は夕方から満席となっているということです。

鳥取空港 強風の影響で一部の便欠航

一方、鳥取県では強風の影響で鳥取空港と羽田空港を結ぶ一部の便が欠航となり、東京へ帰る観光客などに影響が出ました。

鳥取県では日本海にある低気圧に強い南風が吹き込んだ影響で5日夜から次第に風が強まり、鳥取空港では午後1時40分に21.6メートルの最大瞬間風速を観測しました。

このため、鳥取空港では午後5時の時点で▽羽田への出発便5便のうち2便が、▽羽田からの到着便5便のうち1便がそれぞれ欠航となりました。

欠航を受けて東京に帰る予定だった観光客などが便の変更や払い戻しの手続きをしようと相次いで航空会社のカウンターを訪れていました。

家族旅行で鳥取県を訪れていた30代の女性は「あすの便に変更してきょうのホテルも急きょ予約しました。仕事があすも休みだったので助かりました」と話していました。

また、旅行で訪れていた20代の女性は「空港に来て欠航と知り、どうしようかと思っています。あしたから仕事なのでできればきょう中に帰りたいです」と話していました。