イスラエルとハマスの戦闘休止交渉 詰めの協議か 依然不透明

イスラエルとイスラム組織ハマスの間での戦闘の休止と人質の解放に向けた交渉はエジプトなどの仲介で詰めの協議が行われているとみられます。イスラエルのメディアはハマスがこれまでに示された提案に応じなければイスラエルはエジプトに代表団を送らないと報じていて、双方が合意に至るかどうか依然、不透明な状況が続いています。

ガザ地区をめぐるイスラエルとハマスの間での戦闘の休止と人質の解放に向けた交渉について仲介国のエジプトのメディアなどは4日までに、ハマスの代表団やアメリカのCIA=中央情報局のバーンズ長官がエジプトに到着したと伝えています。

ハマスは合意に達するために前向きな姿勢で臨むとしていて、エジプトのメディアはこれまでに多くの争点で合意点を見いだせているとのエジプト情報筋の話を伝えていて、詰めの協議が行われているとみられます。

ただ、イスラエルのメディアは、ハマスがこれまでに示された提案に応じなければ、イスラエルはエジプトに代表団を送らないとの政府高官の話を伝えています。

提案では、第1段階として、40日間戦闘を休止し、ハマス側が段階的に人質を解放するなどして次の段階に進むとされていますが、完全な停戦を求めてきたハマスと一貫してハマスの壊滅を目指すとしてきたイスラエルが妥協点を見いだし、合意に至るかどうか、依然、不透明な状況です。

交渉が続く一方で、イスラエル軍によるガザ地区での攻撃は続いていて、地元のメディアは4日、避難者などおよそ120万人が身を寄せる南部ラファにある住宅が空爆され子ども2人を含む3人が死亡したと伝えています。

地元の保健当局は4日、これまでに3万4654人が死亡したと発表していて、住民の犠牲が増え続けています。