ブラジル南部 先月末から大雨続く 47人死亡 60人以上行方不明

南米・ブラジルの南部では、先月の末から続く大雨によって各地で洪水や土砂崩れなどが起き、これまでに47人が死亡、60人以上の行方がわからなくなっています。

ブラジル南部のリオグランデドスル州では、先月29日から続く大雨で、各地で大規模な川の氾濫や土砂崩れ、それに橋や道路が寸断されるなどの被害が相次いでいます。

州当局によりますと、住宅が押し流されるなどしてこれまでに47人の死亡が確認されたほか、60人以上の行方がわからなくなっています。

また、各地でダムが崩壊するおそれが続いていることなどから、3万2000人以上が避難を余儀なくされ、停電や断水なども含め影響を受けた人はあわせて42万人にのぼっているとしています。

ブラジルの気象当局は、大雨は5日まで続く見通しだとしていて、州当局は州内全域に非常事態を宣言して警戒を呼びかけています。

ブラジル南部では、去年9月にもサイクロンによる大雨で50人以上が死亡するなど、このところ大雨による被害が相次いでいます。