石川 珠洲 津波被害の海岸で学生ボランティアが住民と片づけ

能登半島地震の被災地では大型連休中、多くのボランティアが訪れています。津波の被害を受けた珠洲市の海岸では、学生のボランティアおよそ100人が地元の住民とともに海岸に散乱した物の片づけを行いました。

4日の活動は大学生らのボランティア団体「国際ボランティア学生協会」と日本財団が企画したもので珠洲市宝立町の海岸に全国の大学生らおよそ100人と地元の住民が集まりました。

参加者たちははじめに全員で円陣を組んでかけ声を上げたあと、海岸に残されたままになっている住宅の瓦やトタン板などを手作業で集めて運び出していました。

日本財団によりますと、津波の影響で海岸に残されたがれきは所有者が分からないため片づけに時間がかかることが多く今回は自治体とも連携して処分を行うことにしたということです。

国際ボランティア学生協会の代表で埼玉大学4年の小熊日花さんは「ふだん見る海岸の景色を変えることで心が少しでも晴れればと思います」と話していました。

また、地元の住民として4日の活動に参加した宮腰千鶴さん(75)は、「私たちだけでは無理ですので、皆さんに片づけてもらいきれいになったと思います」と話していました。この活動は5日も行う予定だということです。

石川県珠洲市の宝立町では、住民が能登半島地震のあとの津波の様子を撮影していました。

宝立町鵜飼の住宅の2階から撮影されたおよそ3分の映像では、複数の住宅が建ち並ぶ地域に津波が押し寄せ住宅1階の窓枠近くまで水位が上がっていく様子が写されています。

倒壊した住宅の近くで車やがれきが流されていく様子や、小型の船が流れ着いている様子などを確認することができます。