パラ競泳 ジャパンパラ大会 パリパラリンピック内定選手が活躍

パラ競泳のジャパンパラ大会が3日開幕し、ともに視覚障害のクラスの富田宇宙選手が男子400メートル自由形で、石浦智美選手が女子100メートル背泳ぎでそれぞれ優勝するなどパリパラリンピックの代表に内定している選手たちが力を示しました。

国内トップクラスの選手が出場するパラ競泳のジャパンパラ大会は3日から3日間の日程で横浜市で行われ、この夏のパリパラリンピック代表に内定している選手のうち21人が出場しています。

このうち、男子400メートル自由形、視覚障害のクラスの決勝では東京パラリンピックの銀メダリストの富田選手が持ち味のテンポのよい泳ぎで後続を引き離し、4分38秒68のタイムで優勝しました。

また、女子100メートル背泳ぎ、視覚障害のクラスの決勝では予選で12年ぶりに日本記録を更新する1分17秒56の好タイムをマークした36歳の石浦選手が、記録更新はならなかったものの優勝し、手応えをつかんでいました。

さらに、パリ大会で金メダル獲得を目指す男子100メートル背泳ぎ、運動機能障害のクラスの窪田幸太選手は3月から改善に取り組んでいるバサロキックを取り入れたオリジナルの泳ぎで1分9秒34のタイムで優勝するなど、この夏のパラリンピックを見据える代表内定選手たちが力を示しました。

男子400メートル自由形視覚障害のクラス 優勝 富田宇宙選手

富田宇宙選手は400メートル自由形が去年の世界選手権とほぼ同じタイムだったことを踏まえ「世界選手権の時はレースに向けてきちんと準備してのタイムだったが、今はトレーニングをしながらこういうタイムが出せたのは力がついてきたし、泳ぎの質も向上していると思う」と評価していました。

そのうえで、パリパラリンピックに向けては「東京大会のころと比べていいコンディションでトレーニングが積めているのでいい色のメダルを持ち帰ってこられるよう自分の泳ぎを作っていきたい」と意気込みを示しました。

女子100メートル背泳ぎ 視覚障害のクラス 優勝 石浦智美選手

また、石浦智美選手は「36歳になってもこうしてベストを更新できたことはうれしいが、東京パラリンピック以降、世界のレベルも上がっているので、もっともっとレベルを上げられるようにパリ大会に向けて
練習していきたい」と話していました。

男子100メートル背泳ぎ 運動機能障害のクラス 優勝 窪田幸太選手

そして窪田幸太選手は「今大会はタイムより内容を重視して臨んだが、思ったよりも前半のタイムが遅かったのでそこは少し悔しい。前半のスピードを意識して
今後のレースに臨みたい」と話していました。