戦闘休止 “ハマス側 24時間以内に回答か” エジプトメディア

イスラエルとイスラム組織ハマスの間で続く戦闘の休止と人質の解放などに向けた交渉について、エジプトのメディアはハマス側が24時間以内に回答を示す見通しだと伝えています。ただハマス側は、イスラエル軍によるガザ地区南部ラファへの地上作戦があれば交渉は止まるとけん制していて、依然、予断を許さない状況が続いています。

イスラエルとハマスの間では、エジプトなどの仲介で戦闘の休止と人質の解放に向けた交渉が続いていて、エジプトのメディアは2日、ハマス側がエジプトが示した案について24時間以内に回答する見通しだと伝えました。

提案の具体的な内容は明らかになっていませんが、アメリカのブリンケン国務長官は1日に「合意にいたり、停戦と人質の解放が実現すれば、さらに長期に持続できる対応を模索することでイスラエル側と一致している」と述べて、恒久的な停戦につながる可能性も示唆したうえで、ハマスに対し提案に応じるよう改めて迫りました。

ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザ地区南部ラファへの地上作戦を強行する構えを崩しておらず、ハマスの幹部は1日、レバノンのメディアのインタビューで「仮にラファへの地上作戦が行われれば交渉は止まる。戦闘のさなかに交渉は行わない」と述べ、イスラエル側の動きをけん制しました。

一方、ガザ地区では、2日にかけてもイスラエル軍が各地で空爆を行い、地元のメディアは市民の間に数十人の死傷者が出ていると伝えています。

戦闘が続く中、ロイター通信は、ガザ地区で1日にアメリカ各地の大学で行われているガザ地区への攻撃に反対する抗議行動に感謝するデモが行われたと伝えました。

参加者は、抗議デモが行われた大学の名前が書かれたプラカードなどを手に広場に集まり、子どもたちの姿も目立ちました。

参加者の女性は「この困難な時期に、ガザとともに歩んでくれることに感謝します。あなた方の声は真の変化をもたらしています」と話し、ガザ地区への攻撃に抗議の声をあげるよう呼びかけていました。