ドジャース 山本由伸が3勝目 6回無失点 大谷翔平は休養

大リーグ、ドジャースの山本由伸投手が1日、ダイヤモンドバックス戦に先発登板し、6回を無失点に抑えて3勝目をあげました。一方、休養のために先発メンバーから外れた大谷翔平選手は、そのまま欠場となりました。

ここまで2勝1敗の山本投手は、相手の本拠地アリゾナ州フェニックスで行われたダイヤモンドバックス戦に中5日で先発登板しました。

立ち上がりはランナーを背負いながらも力強い速球で粘り強く打ち取るなど得点を許しませんでした。

3回以降は徐々にリズムをつかみ、5回には1アウト一塁の場面から緩急をつけたカーブとスプリットを低めに決めて2者連続で三振を奪いました。

味方打線の援護を受けて6点リードの6回は、2アウト一塁二塁とピンチを招きましたが、低めのカーブでサードゴロに打ち取り、相手打線に三塁を一度も踏ませず無失点でマウンドを降りました。

球数は94球、打たれたヒットは5本、与えたフォアボールは2つ、三振は5つ奪って防御率は3点台を切り2.91となりました。

ドジャースは7回にも追加点をあげて8対0で快勝し、山本投手は3勝目をマークしました。

一方、大谷選手は開幕から33試合目で初めてベンチスタートとなり、代打での出場もなくこの日は休養に専念しました。

3勝目の山本 “プロ野球との違いに慣れてきた”

3勝目を挙げた山本投手は登板後、報道陣の取材に対し「例えばピッチクロックなど、プロ野球と大リーグでは細かいところにたくさん違いがあるが、そういったところに十分慣れてきたことが自分のピッチングにつながっている」とほっとした表情で語りました。

山本投手はシーズン序盤、特に変化球のコントロールが定まらず、開幕から登板5試合で12失点と苦しみ、これまでの取材では「大リーグのボールに慣れていないのか、フォームが間違っているのか原因がぴんときていなかった」と本来のピッチングができていなかったことを明かしていました。

細かいフォームの修正を行うなど、試行錯誤を繰り返してきたということで、2試合連続、15イニング連続で無失点に抑えたことについては、「変化球もストレートもすごくいい感覚が増えている。明確にいい感覚がつかめてきている」と話し、徐々に大リーグの環境に適応し、手応えをつかんでいる様子でした。

この試合、大谷選手が今シーズン初めて先発を外れたことについては、「僕の試合はあまり打っていないので」と冗談を交えて話し、「出ていないという違和感はあったが、また僕が投げるときに打ってほしいと思う」と笑顔を見せていました。

また、この日、タイガースの前田健太投手、カブスの今永昇太投手とともに3人の日本人ピッチャーに勝ち星がついたことについては、「すごいことだ。日本のファンの方にとってハッピーなことだと思う」と話していました。