カブス 今永昇太 5勝目 移籍後最長 7回無失点と好投 メッツ戦

大リーグ、カブスの今永昇太投手が1日、メッツ戦に先発登板して移籍後、最長となる7回を無失点と好投し5勝目をあげました。

開幕からここまで負けなしで4勝をあげ、防御率も0.98と好投を続けている今永投手は、1日、相手の本拠地ニューヨークで行われたメッツ戦に中4日で先発登板しました。

今永投手は1回、力強い速球を軸に空振りの三振を奪うなど打者3人で抑えて、上々の立ち上がりを見せました。

2回はフォアボールとヒットで1アウト一塁二塁とランナーを背負いましたが、続くバッターを低めにコントロールした変化球でショートゴロのダブルプレーに打ち取って無失点でしのぎました。

4回には、低めのスプリットで2者連続で三振を奪い、6回には、速球を決め球に2つの三振を奪うなど抜群のコントロールでメッツ打線を寄せつけませんでした。

今永投手は1点リードの7回も打者3人で抑えてリードを守り、勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りました。

球数は87球、打たれたヒットが3本、フォアボールが1つ、三振は7つ奪って大リーグ移籍後、最長となる7回を投げきって無失点でした。

試合は、カブスが1対0のまま逃げきって、今永投手が5勝目をあげ防御率は0.78となりました。

今永投手は、ここまで6試合に登板して34回と3分の2イニングを投げ自責点はわずか「3」で防御率0.78は、両リーグを通じてトップとなっています。

今季フォアボール4つ 大リーグで最少

16連戦中のカブスは先発投手陣にけがが相次ぎ、この試合の今永投手は大リーグで初めてとなる中4日での登板でした。

ストレートの平均球速はこれまでで最も遅い146.7キロにとどまる中で7回無失点と役割を果たし、今永投手は「きょうは球威がある方ではなかったので、そのぶん、制球を気をつけながら投げた。ブルペンでもよくなくて、試合に入ってもそこまでよくなかったが本当になんとかしのいで、しのいでだった」と冷静に振り返りました。

この試合でも光った抜群のコントロールは与えたフォアボールの数に表れ、今シーズンここまで34回と3分の2イニングを投げてわずか4つと、規定投球回を投げた投手では大リーグで最も少なくなっています。

デビューから快投が続いていることについて今永投手は「数字は確かに僕が想像していたよりもよい数字が並んでいるが、1試合1試合を振り返ると本当に紙一重の勝負どころをたまたま拾ってきたところがある。今は僕のデータが少ないし、データが上振れしているだけ。これを1年間やれたらもちろん最高だがそうもいかない場所だと思っているので、よりレベルの高い相手が現れた時にそれをまた乗り越える努力をしたいと思う」とここでも冷静に話しました。

また、ニューヨークでの初登板について聞かれると「スパイダーマンで見ていた景色がホテルから広がっていた」と話し、報道陣を笑わせていました。