病院で複数の男性職員が障害ある入院患者に性的虐待か 福岡

福岡県大牟田市の病院で、複数の男性職員が体に障害がある複数の入院患者に性的虐待を繰り返していたことがわかりました。病院は「職員の倫理観が欠如していた」として、2日、記者会見を開いて説明するとしています。

性的虐待があったのは、福岡県大牟田市にある「独立行政法人国立病院機構大牟田病院」です。

病院などによりますと、去年12月に入院患者が「介護士の男性職員に下半身を触られた」と訴えたため、院内で調査を行ったところ、介護士と看護師の合わせて5人の男性職員が、体に障害がある入院患者の男女11人に性的虐待を繰り返していた疑いがあることがわかりました。

病院では障害者虐待防止法に基づいて入院患者の住所地にある複数の自治体に通報し、調査を行った自治体は少なくとも男女6人について、性的虐待があったことを認めたということです。

病院は「職員の倫理観が欠如していた」として、2日記者会見を開いて説明するとしています。

病院は「多大なる不安やご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます。第三者委員会を立ち上げ、徹底した原因究明と対策を講じるよう進めています」というコメントを発表しました。

大牟田病院は、全身の筋肉が萎縮する筋ジストロフィーなどの神経や筋肉の難病患者の専門的な診療などを行っています。