ウクライナ オデーサでロシアのミサイル攻撃相次ぐ

ウクライナ南部のオデーサでは、今週に入ってロシア軍によるミサイル攻撃が相次いでおり、複数の死傷者が出ています。ロシア側は攻勢を強めていて、ロシアの国防相は攻撃のペースを維持するために部隊にさらに兵器を供給する必要性を強調しています。

ウクライナ南部オデーサ州の知事はSNSで1日、ロシア軍の弾道ミサイルによる攻撃で民間の施設が損傷するなどし、3人が死亡し、3人がけがをしたと明らかにしました。

オデーサ州では今週に入って、先月29日にもロシア軍によるミサイル攻撃で5人が死亡しています。

この攻撃について、ウクライナのコスティン検事総長は30日、殺傷能力が高いクラスター弾を搭載したミサイルが使用されたとして、非難しています。

一方、ロシア国防省は1日、ショイグ国防相がウクライナの前線の状況について現場の司令官などから報告を受けたと発表し、この中で「必要な攻撃のペースを維持するために、部隊に供給する兵器の量と質を上げる必要がある」と述べたということです。

ロシア軍は、ウクライナ東部の前線で攻勢を強めている一方、ウクライナ軍にはアメリカの追加の軍事支援が決まったことで、近く兵器が供与される見通しです。

こうした中でのショイグ国防相の発言は、ウクライナ側が兵器を増強するのに対抗して、ロシアとしても態勢を一段と強化しようというねらいがうかがえます。