米ニューヨーク 大学に警察突入 イスラエル抗議のデモを排除

ニューヨーク市警は日本時間の5月1日午前、ニューヨークのコロンビア大学に突入し、イスラエルによるガザ地区への攻撃に抗議して建物の一つを占拠していたデモの参加者らの強制排除に乗り出しました。

ニューヨークにあるコロンビア大学では、学生たちがキャンパス内にテントを張ってイスラエルによるパレスチナのガザ地区への攻撃に抗議するデモを続けてきました。

4月29日には大学側が期限を設けて「退去しない学生は停学処分にする」と通告しましたが、これに反発する参加者の一部が翌日、建物の一つを占拠しました。

こうした中、現地の30日夜、日本時間の1日午前、大勢の警察官が建物の窓などから大学内に入り、占拠していたデモ参加者らの強制排除に乗り出しました。

ニューヨーク市警は突入に先立って行われた会見で、平和的なデモを外部の活動家が緊張を高める目的で乗っ取ろうとしているなどとして、「大学側から要望があれば、協力する用意はある」としていました。

コロンビア大学では4月18日、警察が退去に応じないデモの参加者100人以上を逮捕し、これをきっかけにアメリカ各地の他の大学にも抗議活動が広がっています。