ケニアで発生の大規模洪水 48人が死亡 大統領が被災者見舞う

東アフリカのケニアで先月(4月)29日、大規模な洪水が発生し、これまでに48人が死亡したとしてルト大統領は、現地で被災者を見舞うとともに雨がさらに続くとみられるとして避難を呼びかけました。

ケニア西部のマイマヒウで先月29日、洪水が発生して住宅や車などが流され、ルト大統領は、これまでに48人が死亡したとしているほか、行方不明者の捜索が続いています。

AP通信が29日に撮影した映像には、根元からなぎ倒された多数の流木が積み上がる中、被災した住宅の片づけをする住民の様子が写っていて、被害の大きさがうかがえます。

この洪水について当初、ダムの決壊が原因とされていましたが、水・衛生・かんがい省は、声明を発表し、水路にがれきが詰まり、たまった水が一気に流れ下ったという見方を示しました。

ルト大統領は30日、現地を訪れ、被災した人を見舞うとともに雨がさらに続くとみられるとして避難を呼びかけました。

ルト大統領によりますと、3月から相次ぐ豪雨や洪水により、ケニアでは死者があわせて171人に上っているということです。