能登半島地震発生から4か月 富山県では約1万8000棟の住宅被害

能登半島地震の発生から1日で4か月です。富山県では、およそ1万8000棟の住宅に被害が出ていて、今後は住まいの再建や地盤の液状化対策が課題です。

能登半島地震で、石川県内で被災した富山県の3人が亡くなったほか、富山県内で47人がけがをしました。

県によりますと、4月23日時点で住宅は、全半壊972棟を含むおよそ1万8000棟に被害が出ました。

被災した人は4日30日時点で
▽公営住宅に164人
▽みなし仮設の賃貸住宅に427人が
身を寄せています。

県内では最も多い5900棟余りの住宅に被害が出た氷見市は、災害公営住宅を建設する方針で、6月議会で場所や規模を示し、2025年度に着工したいとしていて、住まいの再建が課題です。

また、県内では液状化現象による被害が深刻です。

被害は広い範囲で出ていて、国土交通省によりますと、およそ2000件に上ると推定されるということです。

このうち、
▽氷見市は、4月からボーリング調査を始め、ことし10月にも工法を示す方針です。

▽高岡市は早ければ、5月末から半年かけて地盤調査を行ったうえで、さらに半年かけて工法を検討するほか

▽富山市も、5月から地盤調査などを始め、年内にも工法をとりまとめる方針です。

工事の完了までは、工法の選定や住民の同意などをへて数年かかる見通しで、地区を離れる住民も出る中、地域のコミュニティーをどう維持するかも課題です。

また、
▽石川県から富山県内のホテルなどに、4月30日時点で40人が2次避難しているほか
▽高齢者施設などには、4月22日時点で58人が避難していて、
石川県からの避難者をどう支援していくのかも課題です。