宮城 給食の牛乳で体調不良 原因特定できず 保健所の調査続く

宮城県内の小中学校の給食で出された牛乳を飲んだあと体調不良を訴える児童や生徒などが相次いだ問題で仙台市の保健所が牛乳の詳しい検査を行っていますが、これまでのところ原因は特定できておらず、調査を続けています。

この問題は、4月25日、宮城県内の9つの市と町の小学校と中学校で、給食に出された牛乳を飲んだあと、下痢や腹痛などの体調不良や味の違和感を訴える児童や生徒などが相次いだもので各自治体によりますと、体調不良を訴える児童・生徒などはこれまでに少なくとも724人に上っています。

仙台市の保健所は、牛乳を製造した東北森永乳業の工場に食品衛生法に基づき立ち入り検査を行い、製造過程の衛生管理の状況などを調べ原因の特定を進めていますが、これまでのところ工場に残っていた牛乳のサンプルなどに異常は見つかっていないということです。

また、会社側によりますと内部調査でも異常は見つかっておらず、工場から学校に出荷する際の物流ルートについても問題は見つからなかったということです。

各学校への牛乳の提供は取りやめられていて、保健所はさらに牛乳を詳しく検査するとともに体調不良を訴えた一部の子どもたちの便についても調べ、引き続き原因の特定を進めています。