恒例「銭形砂絵」の砂ざらえ 約400人が形を整える 香川 観音寺

江戸時代の貨幣をかたどった巨大な砂絵「銭形砂絵(ぜにがたすなえ)」の形を整える恒例の「砂ざらえ」が香川県観音寺市で行われ、多くの人が参加しました。

観音寺市の琴弾公園の砂浜にある「銭形砂絵」は、江戸時代の貨幣「寛永通宝」をかたどった砂絵で東西およそ120メートル、南北およそ90メートルあります。

およそ390年前に作られたと伝えられていて、これを見た人はお金に不自由しないと言われています。

春と秋の2回、雨や風で形が崩れた砂絵を整える「砂ざらえ」が行われていて、29日はボランティアなどおよそ400人が参加しました。

作業は公園の展望台にいる担当者からマイクで指示を受けながら行われ、参加者たちは崩れた砂をシャベルで元の斜面に戻したり、トンボを使ってならしたりして、文字の輪郭を整えていました。

参加した高松市の男性は「参加したのは初めてで、意外に大変な作業だと思いました。砂絵がきれいに見えるようになれば、参加した意義があると思います」と話していました。

また、三豊市の男性は「砂絵の中に初めて入りましたがすごく広いので驚きました。砂絵は観音寺市のいちばんの見どころだと思うので、これからも継続してきれいにしていきたいです」と話していました。