自民 稲田幹事長代理ら国会議員5人 尖閣諸島周辺を視察

自民党の稲田幹事長代理ら国会議員5人は27日、沖縄県の尖閣諸島の周辺海域を訪れ、島の様子などを視察しました。

視察は、沖縄県石垣市の調査団に同行する形で行われ、稲田氏ら自民党の議員グループの4人と、日本維新の会の議員の合わせて5人が参加しました。

稲田氏らは尖閣諸島の周辺海域からおよそ3時間、魚釣島の様子などを、ドローンも活用しながら確認したということです。

また、視察中に中国海警局の船が近づこうとしたため、海上保安庁の巡視船が間に入って阻止する場面もあったということです。

稲田氏は記者団に「厳しい安全保障の状況が政府や国民にも伝わっている。尖閣諸島はわが国固有の領土であり、上陸して調査を行うべきだ」と述べました。

政府関係者によりますと、国会議員が海上から尖閣諸島を視察したのは2013年以来だということです。

中国大使館が抗議 “尖閣諸島 固有の領土だ”改めて主張

稲田幹事長代理らが沖縄県の尖閣諸島の周辺海域を訪れ、島の様子などを視察したことについて、東京にある中国大使館は28日、記者の質問に答える形で日本側に抗議したとする報道官の談話を発表しました。

この中で、中国大使館の報道官は、尖閣諸島について「固有の領土だ」などと中国側の従来の立場を改めて主張しました。

その上で「日本側に対し、あらゆる政治的な挑発をやめるとともに、対話と協議を通じて対立と隔たりを適切に管理する正しい軌道に戻り、情勢のさらなる悪化を避けるよう強く求める」としています。