海自ヘリ2機墜落事故から1週間 行方不明の隊員7人の捜索続く

伊豆諸島沖で海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に墜落した事故から27日で1週間です。いまも機体の主要部分は見つからず、隊員7人が行方不明となっていて、海上自衛隊が捜索を続けるとともに、事故原因の究明を進めています。

4月20日の深夜、伊豆諸島の鳥島の沖合で海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプター2機が潜水艦を探知する訓練の最中に墜落した事故では、乗っていた隊員8人のうち1人が死亡し、7人がいまも行方不明となっています。

これまでの捜索で新たにアンテナのカバーや機体上部の一部とみられる部品が回収されましたが、機体の主要部分は見つかっておらず、海上自衛隊は海底に沈んでいる可能性があるとしています。

現場周辺の水深はおよそ5500メートルと深く、27日にも音波などを使って海底の状況を確認できる海上自衛隊の海洋観測艦も加わり海上保安庁やアメリカ軍とともに捜索を続けることにしています。

一方、海上自衛隊は、フライトレコーダーの解析を進めていて、これまでのところ飛行中に機体に異常があったことを示すデータは確認されていないということです。

海上自衛隊は、2機が空中で衝突して墜落した可能性が高いとみて、事故原因の究明を進めています。