陸上 競歩 パリ五輪代表に新たに6人内定

男女の20キロと混合リレーが行われる陸上 競歩のパリオリンピック日本代表に、新たに6人が内定したと、日本陸上競技連盟が発表しました。

競歩のパリオリンピック代表のうち、男女の20キロは、すでにことし2月の日本選手権で池田向希選手と藤井菜々子選手の2人が内定していました。

日本陸連はこの2人に加え、新たに男子20キロ競歩の
▽濱西諒選手
▽古賀友太選手
女子20キロ競歩は3大会連続のオリンピック出場となる
▽岡田久美子選手が、それぞれ代表に内定したと発表しました。

さらに、パリ大会の新種目として実施される混合競歩リレーの代表には、2回目のオリンピックとなる
▽川野将虎選手
▽高橋和生選手
▽そして大学生の柳井綾音選手が内定し、女子のもう1人は岡田選手が出場するということです。

混合競歩リレーをめぐっては、4月にトルコで開かれた国際大会の結果、日本が2組の出場権を獲得していました。

新たに内定した6人のうち、岡田選手と川野選手以外の4人は、いずれも初めてのオリンピック出場となります。

◇岡田久美子(おかだ・くみこ)選手 日本女子競歩界の第一人者

岡田久美子選手は埼玉県出身の32歳。スピードがあり、レース展開を読む力に定評があります。

日本選手権は女子20キロ競歩で2015年からの6連覇を含めて7回優勝していて、2018年のアジア大会では銅メダルを獲得し、世界選手権にも5大会連続で出場するなど、日本の女子競歩界の第一人者です。

オリンピックには初出場だった2016年のリオデジャネイロ大会で16位、東京大会では15位でした。

4月に行われた混合競歩リレーの出場権がかかる国際大会では、すでにオリンピック代表に内定している池田向希選手とのリレーで2位に入り、日本の出場権獲得に貢献していました。

◇川野将虎(かわの・まさとら)選手 東京五輪で6位入賞

川野将虎選手は静岡県出身の25歳。東京オリンピックでは男子50キロ競歩で6位入賞を果たしています。

パリオリンピックでは50キロ競歩が実施されなくなり、2022年の世界選手権で初めて実施された35キロ競歩では、トップとわずか1秒差で銀メダルを獲得しました。そして、2023年の世界選手権でも2大会連続のメダルとなる銅メダルを獲得するなど、長い距離を得意としています。

持久力が持ち味ですが、20キロ競歩の自己ベストでも1時間17分24秒のタイムを持っていて、スピードも兼ね備えています。