自民 “皇族数確保の方策が必要”考え提出 連休明けから協議へ

安定的な皇位継承のあり方をめぐり、自民党は、政府の有識者会議の報告書に盛り込まれた皇族数を確保する方策が必要だとする党の考えを衆参両院の議長に提出しました。

これを受けて額賀衆議院議長は大型連休明けに各党の代表者との協議を始める考えを明らかにしました。

自民党の麻生副総裁と茂木幹事長は26日、額賀衆議院議長、尾辻参議院議長とそれぞれ面会し、安定的な皇位継承のあり方についての党の考えを提出しました。

自民党の考えでは、政府の有識者会議の報告書に盛り込まれた皇族数を確保する方策のうち
▽女性皇族が結婚後も皇室に残る案について「皇族数確保のために必要だ」としています。

また
▽旧皇族の男系男子を養子に迎える案についても「皇族数確保、安定的皇位継承のため必要な方策だ」としています。

安定的な皇位継承のあり方をめぐっては、すでに立憲民主党、日本維新の会、公明党、国民民主党も意見書などをまとめています。

このあと額賀議長は、記者団に対し、大型連休明けに衆参両院の議長と各党の代表者との協議を始める考えを明らかにしたうえで「静かな環境の中で政争の具にせずにしっかりと議論するため第一歩を踏み出そうということだ」と述べました。

自民 茂木幹事長「早期の合意図れるよう全力で取り組みたい」

自民党の茂木幹事長は記者団に対し「まずは皇族数を確保する方策をとることが緊急な課題だ。事柄の性格上、政争の具にしたり、国論を二分するようなことがあってはならず、静ひつな環境のもとで誠実に協議を重ね、立法府の総意をつくり上げていきたい。皇室典範などの改正も必要であり、早期の合意を図れるよう全力で取り組みたい」と述べました。