IHI原動機工場に国交省が立ち入り検査 測定データ改ざん問題で

エンジンメーカーのIHI原動機が船舶用のエンジンなどの燃費性能のデータを改ざんしていた問題で、国土交通省は25日、新潟県と群馬県の2か所の工場に対して立ち入り検査を行いました。

大手機械メーカー、IHIの子会社のIHI原動機は2003年以降に出荷した船舶などのエンジン、4361台について燃費性能を示す燃料消費率の測定データを改ざんしていたと24日発表しました。

これを受けて国土交通省は25日、船舶安全法に基づき、新潟市にある新潟内燃機工場と群馬県太田市の太田工場で立ち入り検査を行いました。

午前9時半ごろに国土交通省の担当者あわせて11人が相次いでそれぞれの工場に入りました。

IHIによりますとデータの改ざんが行われたのは
▼漁船やタグボートなどに搭載される船舶用エンジン
▼発電装置や鉄道車両に搭載される陸上用エンジンです。

国土交通省は船舶用エンジンについて製造の担当者に聞き取りを行うなどして、改ざんが始まった経緯など詳しい事実関係を調べることにしています。

親会社のIHI「真摯に協力 対応していく」

親会社のIHIは「今回の事態を重く受け止めております。国土交通省の立ち入り検査に対し、真摯(しんし)に協力、対応してまいります。今後は監督官庁のご指導を仰ぎながら、再発防止に努めてまいりたいと考えております」とコメントしています。