ソロモン諸島の総選挙 親中国の与党 過半数届かず 連立交渉へ

中国との関係が争点の1つとなっていた、南太平洋の島国、ソロモン諸島の総選挙の結果が判明し、中国との関係を深めてきた与党は第1党となったものの、過半数を獲得することができず、今後、連立政権に向けた交渉が本格化することになります。

南太平洋のソロモン諸島では今月17日に総選挙が行われ、24日までに50議席すべての結果が出そろいました。

ソロモン諸島の公共放送などによりますと、中国との関係を深めてきたソガバレ首相が率いる与党は15議席を獲得し、第1党となりましたが、単独で過半数を得ることはできませんでした。

一方、ソガバレ首相の対中政策を批判し、中国との関係見直しなども訴えてきた野党側は、あわせて20議席を獲得しています。

このほか、無所属や少数政党が合わせて15議席を獲得していて、今後、連立政権に向けた交渉が本格化することになります。

太平洋の島国では、2019年にソロモン諸島とキリバスが、ことし1月にはナウルが台湾と断交し、中国と外交関係を結んでいて、急速に中国との関係を深めてきたソガバレ首相が続投するのかどうか、注目が集まっています。