ロシア軍 ハルキウのTV塔破壊 住民追い出し地上作戦に備えか

ウクライナのゼレンスキー大統領は、第2の都市、東部ハルキウにあるテレビ塔がロシア軍の攻撃で破壊されたと発表しました。
アメリカのシンクタンクは、ロシア軍がハルキウへの組織的な攻撃を強化することで住民を追い出し、地上作戦を含む攻撃に備えているとの見方を示しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、第2の都市ハルキウにあるテレビ塔がロシア軍の攻撃を受けて破壊されたと発表しました。

ロイター通信によりますと、ミサイル攻撃を受けたテレビ塔は高さが240メートルあり、現地からの映像では折れたテレビ塔の上部が地上に落下しています。

ハルキウでは、ロシア軍のミサイルや無人機による民間の施設やインフラ施設などへの攻撃が相次いでいます。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は「ロシア軍は将来的な攻撃作戦を前に、ハルキウを破壊し、住民を追い出すために、組織的に空からの攻撃と情報工作を行っている」と指摘しました。

そして、ウクライナ政府の複数の高官が、ロシア軍がこの夏の終わりにハルキウに地上作戦を仕掛けてくる可能性に言及してきたことに触れたうえで「ウクライナがアメリカからの新たな軍事支援を迅速に受けられた場合は、ロシア軍のハルキウへの地上作戦が成功する可能性は非常に低い」としています。