カブス 今永昇太 移籍後初の失点も今季3勝目

大リーグ、カブスの今永昇太投手は20日、マーリンズとのダブルヘッダー第2戦に先発登板し、移籍後初めて失点を喫したものの打線の援護を受けて今シーズン3勝目を挙げました。

ここまで3試合に登板して防御率0.00で、すでに2勝を挙げている今永投手は20日、カブスの本拠地シカゴで行われたダブルヘッダーの第2戦に、中6日で先発登板しました。

今永投手は、この試合も伸びのある速球と低めの変化球をテンポよく投げ込み、相手打線を3回までヒット1本に抑えました。

しかし、1点リードの4回、味方のエラーでランナーを一塁に出すと、続くバッターにタイムリーとなるツーベースヒットを打たれて同点に追いつかれました。

さらに、次のバッターにもヒットを打たれて1対2と勝ち越しを許し、今永投手に移籍後初めて失点がつきました。

6回には1アウトから、移籍後初めてホームランも打たれて追加点を許し1対3とされますが、その後は、鋭い変化球で2者連続で三振を奪いました。

カブス打線は、そのウラに打者9人の攻撃で一挙4点を奪って逆転し、今永投手に勝ち投手の権利をつけました。

今永投手は7回のマウンドには上がらず、この試合は6回を投げて3点を失い、球数が92球、打たれたヒットが5本、三振5つを奪って防御率は0.84となりました。

試合はカブスが5対3で勝ち、今永投手が勝ち投手となって3勝目を挙げました。

今永昇太「最低限の最低限はできた」

試合後、今永投手は「もうまっすぐとチェンジアップだけでは通用しないので、カーブやスライダーも投げていかないとと思っていた。7回を投げたいと思っていたが、なんとかしのいで最低限の最低限はできたかなと思う」と振り返りました。

この日も本拠地のシカゴは気温5度の寒さの中、半袖でプレーしたことについて聞かれると「ウォーミングアップをして試合に入れば試合に集中しているので、寒さは僕にとってはあまり関係ない」と気にしませんでした。

そして、大リーグ初登板から3試合続けて自責点0を続けていたことには「少し成績が上振れしているところもあるので、自分としては手応えがあるわけではない。でもゼロに抑えるということは、チームが確実に勝利に近づくということなので、できるだけ伸ばしたいと思っていた。こうやって点を取られてその呪縛から解放されたので、次の登板はもっとリラックスして投げられる」と冷静に答えていました。