仙台の遊園地 大型遊具から装飾品が客席に落下 乗客にけがなし

今月12日、仙台市にある遊園地で、運転中のブランコ式の大型遊具から大きさ2メートル余りの装飾品が客席に落下していたことが分かりました。乗客にけがはなかったということですが、遊園地はこの遊具の運転を休止しています。

仙台市にある遊園地「八木山ベニーランド」によりますと、今月12日、「パイラット」と呼ばれる海賊船の形をしたブランコ式の大型遊具の運転中、装飾品を支えるアルミ製のマストが折れて、幅2.5メートル、高さ2.7メートルの人形などの装飾品が客席に落下しました。

装飾品は乗っていた親子2人の近くに落下しましたが、けがはなかったということです。

大型遊具は1982年から40年余り運転されていて、遊園地では毎日、職員が目視で検査していたほか、年に1度は製造メーカーの法定点検も受けていたということです。

ただ、今回破損した部分は目視では分からない内部だったため、検査では確認できていなかったということです。

「八木山ベニーランド」はこの遊具の運転を休止し、15日、施設の安全管理を管轄する仙台市の建築指導課に報告したということです。

ベニーランドの八木充幸 園長は「お客様に心配やご迷惑をおかけして申し訳ありません。装飾物の落下について想定できていなかったことを反省し危険なものは撤去するほか、行政の指導のもと対策をとっていきたい」と話していました。

仙台市は「幸いけがのない事故だったが、今後このようなことが起こらないように安全管理を指導していきたい」としています。