ソロモン諸島で総選挙 対中関係も争点 結果判明は来週以降か

太平洋で中国の影響力が強まる中、ソロモン諸島で17日総選挙が行われ、中国との関係を深めている与党が勝利するのか、こうした与党の姿勢を批判する野党が政権交代を実現するのか、注目が集まっています。

南太平洋のソロモン諸島の総選挙は、50の議席をめぐって争われ、現地時間の17日午前7時から投票が行われました。

与党を率いるソガバレ首相は2019年に台湾と断交して中国と外交関係を結び、おととしには安全保障協定を締結するなど、急速に中国との関係を深めていて、選挙戦では、中国の支援でインフラ整備が進んだことなどを成果として強調しています。

これに対して、野党は、中国との関係を重視しすぎていると批判し、関係見直しも検討すべきだとしていて、中国との関係が争点の1つとなっています。

投票は現地時間の午後4時に締め切られましたが、離島の票もそれぞれの州都に集めたうえで、開票作業にあたることなどから、結果が判明するのは来週以降になる見込みです。

太平洋では、2019年にソロモン諸島に加えてキリバスが、ことし1月にはナウルが台湾と断交し、中国と外交関係を結んでいて、現在、太平洋の島しょ国で台湾と外交関係があるのは、ツバル、マーシャル諸島、パラオの3か国だけになっています。